
【ジャパンC】国内外のトップホース集結!有力馬の調子はいかに
提供:重賞トレンドジャッジ
今年もジャパンCの季節がやってきた。
各世代を代表するトップホースが一堂に会し、見応えのある一戦になりそうだな。
外国馬が数頭回避してしまったけど、欧州の現役最強馬・カランダガンの走りを日本で見られるというのは、非常に楽しみだね。
それから、今年のダービー馬・クロワデュノールの動向には、多くのファンが注目していることだろう。
ただ陣営によれば、凱旋門賞から帰国後は、なかなか状態が上向いてこないみたいでな。
このまま態勢が整わなければ、回避する可能性も有りそうなんだ。
3歳の総大将が古馬相手にどんな競馬を見せるのか、多くのファンが楽しみにしているだろうけど、今年の凱旋門賞も非常にタフな馬場の中で行われたからね。
クロワに関しては前哨戦も使ったわけだから、ここで一度リフレッシュするという選択肢も十分に考えられるよね。
一方で同じく海外帰りのダノンデサイルは、陣営のトーンが結構明るくてさ。
夏場にイギリスでレースを使ったものの、向こうは結構涼しかったようで、夏バテの心配は一切なし。ここまで順調に調整を進めてこられたようだ。
この馬が勝った昨年のダービーは、レベルが高かったからね。
前走のイギリスのレースでは、テンションが高ぶって敗れてしまったけど、ドバイでは圧巻の勝ちっぷりだったし、当然有力候補だよね。
それと、もう一頭の3歳馬・マスカレードボールも注目を集める一頭。
天皇賞秋を制し勢いは十分だが、その一戦はドスローからのラスト3Fが10.9秒-10.9秒-11.1秒という異例の展開。
この馬のジャッジは、慎重に進めていく必要がありそうだな。
そうだね。天皇賞秋のレース前に、この一戦で世代レベルを測れると話したけど、再現性の低い展開になってしまったからね。
この結果だけで現3歳世代を持ち上げるのは、早計だよね。
あとは、その先に有馬を見据えている馬と、そうでない馬がいる点も注目だな。
2400mを走って中3週で2500mというのは、なかなかタフなローテ。
有馬へ向けて、やや余裕残しの仕上げでココに臨んでくる馬もいることは頭に入れておきたいな。
各陣営が、どちらのレースにウェイトを置いているかの見極めは大事だよね。
それでは、私からもこのレースの傾向についての解説を。
このジャパンCは、4年連続で上がり最速を記録した馬が勝利。
勝つためには、やはり 速い上がり が使えることが必須になってくるんだ。
直線の長い東京だけあって、末脚比べになりやすいんだろうな。
ちなみに、今回はそういう速い上がりを使えるキャラクターの馬はいるのか?
毎度のように最速上がりを繰り出せる馬はいないけど、33秒台以下の上がりを使ったことのある馬は結構揃っている印象だね。
上がり時計もそうだが、決着タイムについても気になるところだな。
2018年にはアーモンドアイが世界レコードを記録していたが、例年はどのくらいのタイムでの決着になるんだ?
それが、年によってマチマチでね。2分21秒台の年もあれば、25秒台の年もあるという感じなんだ。
昨年は1000m通過が62.2秒と、かなりスローペースだったから、勝ち時計もかなり遅かったんだよね。
確かに昨年は逃げたい馬が不在で、レース前から「誰が行くんだ?」って雰囲気だったよな。
スローペースで、各馬の力も拮抗していたから、馬群もかなり密集していたよな。
そうだね。対する一昨年はパンサラッサの大逃げに加えて、出走馬の能力差・追走力の差が大きかった分、縦長の隊列。
直線に入る段階で、馬群が大分バラけていたね。
今年は康誠のホウオウビスケッツあたりが前に行きそうだけど、そこまでガンガン飛ばすタイプじゃないし、出走馬の実力も拮抗している印象があるな。
そうだね。おそらく、昨年のように馬群が凝縮する展開になる可能性が高いんじゃないかな。
となると、直線に入る段階でポジションにそれほどの差はないだろうから、ラストの上がり勝負で抜け出せる馬がやはり有利だと思うよ。
なるほど。やはり、各馬の過去の上がり時計は要チェックだな!
今回は、海外帰りの二頭の状態と、このレースを勝つために必要な資質について解説したぞ。
比較的実力が発揮されやすい条件ではあるけど、展開も大事なレースではあるから、今回の話はシッカリとインプットしておいてくれよ!それではまた来週!
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業界関係者と幅広い交友を持ち、陣営の“思惑”を予想に落とし込む一方、枠や脚質から展開を読むことにも長けている。勝った夜に呑む酒こそ、この世の至高らしい。長年培った勝負勘から厳選指名するターゲットは必見。

立教大学部法学部卒。『東京スポーツ』や『競馬の天才!』などで人気コラムを執筆し、『ラジオ日本』ではメイン解説を務めるなど各メディアから注目されている実力派血統予想家。血統理論により導き出された必然の穴馬から驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。