
【安田記念】鞍上配置はラクじゃない!ウラ事情×トレンドで予習はバッチリ
提供:重賞トレンドジャッジ
今年は関東所属のノーザンファーム関係馬、いわゆる天栄馬が多いよな。今回は回避になったアスコリピチェーノも、万全ならここに来ていたはずだ。
そのアスコリピチェーノが出ていれば、ルメール騎手は間違いなくそこに乗っていたよね。
間違いないな。結局アスコリピチェーノは回避になったので、ルメールはシックスペンスに。そのコンビを起点に、ノーザンF内の優先順位に基づいて、順次鞍上配置が決まった形だな。
ノーザンF関連馬の鞍上配置ってのは、ウラから経緯を見ていると結構面白いよな。ノーザンF内部での序列づけのようなものが、否が応でも見えて来る。
起点になる馬にルメール騎手を配して、そこから順番に鞍上が決まっている様子は、まるでパズルのピースをはめているようだよね。
そうそう。ただ、今回は肝心のアスコリピチェーノが回避してしまったから、即興でそれっぽいピースをはめていっている、なんて見方も出来なくはない。
ハナからこの馬にこのジョッキーで、と決め打ちして勝負に来ているわけじゃないってことは注意したいね。
なるほどね。他に何か話せそうなことはある?
レーンが乗るサクラトゥジュールは気になるよな。前走はGⅢで15着の馬にどうして......なんて声も聞こえてきそうなところ。まあハッキリ言えば、これは堀センセイが身元引受調教師だからってことに尽きるんだけどな。
レーンサイドはソウルラッシュの方に結構気があった様子なんだが、ダービーでも堀厩舎以外の馬に乗っていることもあって、流石にここは堀センセイの顔を立てないとって背景だ。
この辺り、いくらトップジョッキーと言えども、中々自由に馬を選べないんだよね。
そうそう。サクラトゥジュールに相当気があってレーンが選んだってワケじゃない様子だから、そこは注意して欲しいな。
なんでこの馬に?と思った時は、騎手と厩舎の関係性をチェックすると見えて来ることもある。一歩踏み込んだ予想をしたい方は、是非とも意識して欲しいポイントだ。
ありがとうブライアン。
続いて、私からもこのレースのポイントを。
このレースは顕著な傾向が2つあるんだよね。その2つが、牝馬が強いということと、ストームキャットが強いということ。
牝馬は過去10年で【3-5-1-12/21】で勝率14.3%、連対率38.1%、複勝率42.9%と堅調。
牡馬・セン馬が【7-5-9-119/140】で勝率5.0%、連対率8.5%、複勝率15%という数字と比較するとかなり優秀なのがわかるよね。
しかも、ここ最近で牝馬が馬券に絡まなかった年って無いんじゃないか?
その通りだね。2018年から昨年までの7年間は、必ず牝馬が馬券に絡んでいるんだ。流石にこのトレンドが続いている中で牝馬を軽視するのは難しいね。
そして、もう一つ顕著なのがストームキャット保持・内包馬の活躍。例えば23年、24年にいずれも4人気で連覇を果たしたソングラインは、父キズナがストームキャット内包と好走傾向に合致。おまけにこの馬は牝馬で、傾向的には好走必至の一頭だったわけだ。
過去のレースで人気を集めていた馬だとソウルラッシュ(母母キャットアリ、24年3着)やアーモンドアイ(父ロードカナロア、19年3着、20年2着)もこの血統傾向に当てはまる。それに、以下のように人気薄からも勝ち馬を輩出しているから、馬券妙味という観点からも積極的に抑えたい血統なんだよね。
ストームキャットは堅軸でも穴でも信頼度バッチリってわけだな。今年もしっかり押さえたいところだ。
さて、今週はここまで。ここから週中で拾ったスクープはレース前日~当日までにバッチリお届け予定だから、楽しみにしていてくれよ。それではまた週末に!
【安田記念】5年連続ヒットの競馬JAPANがお届けする必見金脈馬
業界関係者と幅広い交友を持ち、陣営の“思惑”を予想に落とし込む一方、枠や脚質から展開を読むことにも長けている。勝った夜に呑む酒こそ、この世の至高らしい。長年培った勝負勘から厳選指名するターゲットは必見。
立教大学部法学部卒。『東京スポーツ』や『競馬の天才!』などで人気コラムを執筆し、『ラジオ日本』ではメイン解説を務めるなど各メディアから注目されている実力派血統予想家。血統理論により導き出された必然の穴馬から驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。