
【府中牝馬S】秋からお引越しで条件もチェンジ!参考レースはどこにある?
提供:重賞トレンドジャッジ
この時期に府中牝馬Sのハナシをするってなんだか違和感があるよな。
元々は秋にやっていたレースだからね。昨年までの当レースを参考にするべきかどうかは考え物だ。
そうそう。そうなると、似通った条件からどうにかヒントを探したくなるところ。この時期の牝馬限定ハンデGⅢとなると、昨年まで開催されていたマーメイドSが真っ先に浮かぶ人も多そうだ。
ただ、マーメイドSと同じロジックで予想をすると危険だってことは意識しておいてほしい。
ズバリ、その心は。
やっぱり、同じハンデ戦でも条件が違うってのは重要だよ。距離も勿論だが、それよりもコースだな。
マーメイドSは阪神競馬場で、府中牝馬Sはその名の通り東京競馬場での開催だろ?当然ながら、紛れが少ないのは後者だ。
確かにそうだね。ハンデ戦×阪神内回りは如何にも荒れそうな条件だ。一方で、これが大箱の東京コースに替わると、斤量差はあっても、ある程度実力通りの結果になり易いんじゃないかな。
東京競馬場で牝馬限定のハンデ戦って実は全然なくて、中山競馬場が改修工事を行っていた影響で、東京開催となった1988年の中山牝馬Sまで遡ってようやく見つかるくらい。あくまで推測になってしまうのはご容赦いただきたいね。
こうなるとやっぱり陣営のトーンが気になるところ。斤量を当てにして「これならワンチャンスあっても......」ってトーンだと、紛れの少ない東京では見せ場無しって可能性もある。
逆に、「結構背負わされましたけど、力で完封出来ますよ」なんて陣営や「もっと重い斤量をイメージして出て来たんで、この程度で済んだのは嬉しい誤算ですね」なんて陣営は、しっかり実力を出し切れる可能性大だよな。
このレースの出走馬については、この辺りの微妙なニュアンスまで踏み込んだ取材を敢行したいところ。週末の続報を楽しみにしてい欲しいね。
ありがとうブライアン。私からはこのレースで使えそうな血統の話を。
よろしく頼んだ!
条件も開催時期も変わって、府中牝馬Sの過去のトレンドをそのまま適用するのは難しい。
さっきブライアンが言ってくれたように、過去の同時期に実施されていた牝馬限定のハンデ重賞、という観点からマーメイドSを引き合いに出せるかも怪しいところ。
そんな中、昨年までのこの時期に開催されていたエプソムCが一つの指標にはなりそうだよね。
確かにな。昨年までのエプソムCは6月の東京芝1800m戦。別定だったり牡牝混合だったりと違いはあるものの、共通する部分もありそうだな。
そう。そこで、エプソムCの好走血統に目を向けて見ると、キングマンボ系の活躍が目立つんだよね。
惜しくも昨年は馬券に絡まなかったものの、そこまでは人気どころからアッと驚くしんがり人気まで、毎年バンバン好走馬が出ていたんだな。
そんな昨年までのエプソムCと条件が概ね一致するということで、ある程度は参考になりそうな血統傾向だな。
このレース自体のトレンドがハッキリしない中で「キングマンボ系を兎に角買え!」とまでは言い切れないけど、取捨に悩んだ際には参考にして貰えると幸いかな。
この条件で初の施行ってことで、いつも以上に頭を悩ませる人も多そうなレース。おまけに同じ日には新設重賞もあるから、少しでも参考に出来るものは積極的に活用しないとな。
さて、今回はここまで。未知の条件ってことで探り探りなのはレースに使う側も同様だ。そんな中でやけに強気だったり、逆に分かりやすく弱気だったりする陣営がいれば必ず報告するから、レース前にまた競馬JAPANを覗いてくれよな!乞うご期待!
【府中牝馬S】上半期ヒット続出の競馬JAPANがお届けする厳選金脈馬
業界関係者と幅広い交友を持ち、陣営の“思惑”を予想に落とし込む一方、枠や脚質から展開を読むことにも長けている。勝った夜に呑む酒こそ、この世の至高らしい。長年培った勝負勘から厳選指名するターゲットは必見。
立教大学部法学部卒。『東京スポーツ』や『競馬の天才!』などで人気コラムを執筆し、『ラジオ日本』ではメイン解説を務めるなど各メディアから注目されている実力派血統予想家。血統理論により導き出された必然の穴馬から驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。