【ローズS】春の雪辱なるか!逆襲に燃える秋

2025/9/7
提供:重賞トレンドジャッジ
ローズS

ポイント①春の雪辱を誓う騎手

ブライアン

秋華賞への切符を掛けて、3歳牝馬たちが火花を散らす!

今回取り上げるレースは、ローズSだ。

境和樹

今回は、オークス馬のカムニャックも参戦予定だし、注目度の高い一戦だよね。

ブライアン

ああ、そのカムニャックは久々に川田とのコンビが復活だ。

オークスでは騎乗馬がおらず、悔しい思いをした川田。この秋は、その雪辱を果たしたいところだろうな。

境和樹

確かオークスデーは、裏の京都で騎乗していたよね。

ブライアン

当時の金脈ココにアリ!のコーナーでも取り上げたが、元々はオークスでパラディレーヌに騎乗する予定だったんだよな。

しかし、オーナーサイドの意向もあって、丹内に乗り替わりとなったため、急遽予定を変えて京都で乗る事になったんだよ。

境和樹

今回は、そのパラディレーヌも出走予定。川田騎手としては、「この馬にだけは負けられない」という思いだろうね。

ブライアン

ちなみに今回手戻りになるカムニャックは、フローラSが香港チャンピオンズデーと被ってしまい、不本意にも手放してしまった馬でな。

そのフローラSでは、乗り替わったシュタルケが、完璧なエスコート。あの騎乗をしたら、オークスで続投になるのはまぁ自然と言えるだろう。

川田としては、近2走は決して降ろされた訳ではないというのもポイントだな。

境和樹

春は色々と噛み合わなかったけど、この秋はチャンス有る馬の手綱が戻ってきたことだし、何としても結果を出したいだろうね。

ブライアン

あとは、ミッキーマドンナにも注目だな。2歳時の同馬のローテーションを見てみると、デビュー戦がWASJの週で、2戦目はスプリンターズSと同週の芙蓉S。

堀先生が、モレイラ来日のタイミングに合わせてローテーションを組んで来た、と言っても過言ではない一頭なんだよな。

境和樹

今回のローズSも、ちょうどモレイラ騎手が来日して来るタイミングだね。このコンビからも目が離せないね。

それでは、私からは血統傾向の話を。

ポイント②主流血統が活躍する舞台

境和樹

近年は中京芝2000mでの代替開催が多かったローズSだけど、今年は本来の開催場である阪神1800mに戻るというのがポイント。

ブライアン

やっぱり、このレースは阪神でやってこそだよな。ちなみにこのコースの特徴は?

境和樹

ローズSが行われる阪神芝1800mは、ディープキンカメなど、とにかく主流血統が強い舞台でね。

まずは、ディープ持ちの好走馬が以下の通り。後継種牡馬の産駒はそこまでなんだけど、直仔や母父にディープを持つ馬は非常に良績を挙げていてるんだ。

【阪神芝1800m・父or母父ディープの好走馬】(抜粋)
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23年ローズS:1着マスクトディーヴァ(母父ディープインパクト、7人気)
23年ローズS:2着ブレイディヴェーグ(母父ディープインパクト、1人気)
21年毎日杯:1着シャフリヤール(父ディープインパクト、2人気)
21年毎日杯:2着グレートマジシャン(父ディープインパクト、1人気)
21年毎日杯:3着プログノーシス(父ディープインパクト、4人気)
20年毎日杯:1着サトノインプレッサ(父ディープインパクト、2人気)
20年毎日杯:2着アルジャンナ(父ディープインパクト、1人気)
20年毎日杯:3着ダノンアレー(父ディープインパクト、4人気)
ブライアン

20年、21年と毎日杯は2年連続でワンツースリーか。こりゃビックリだな。

境和樹

特に、21年は該当馬が3頭しかいない中での圏内独占だから凄いよね。

続いて、キンカメ系の好走馬が以下の通りだよ。

【阪神芝1800m・キンカメ系の好走馬】(抜粋)
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25年毎日杯:1着ファンダム(父サートゥルナーリア
25年毎日杯:3着ネブラディスク(父ドゥラメンテ
23年ローズS:1着マスクトディーヴァ(父ルーラーシップ
23年ローズS:2着ブレイディヴェーグ(父ロードカナロア
23年ローズS:3着マラキナイア(母父キングカメハメハ
23年毎日杯:1着シーズンリッチ(父ドゥラメンテ
23年毎日杯:2着ノッキングポイント(母父キングカメハメハ
23年毎日杯:3着ドットクルー(母父ロードカナロア
ブライアン

これだけディープやキンカメの血が強いのには、何かワケがありそうだな。

境和樹

最大の理由は、時計の速い決着になりやすいことだろうね。

23年ローズSで、マスクトディーヴァがレコード勝ちしたのは記憶に新しいけど、その前のレコードもシャフリヤールが毎日杯で記録したものでね。

全場の中でも、極めて時計が出やすいコースなんだ。

ブライアン

こういう傾向は、阪神の他のコースでもあるのか?

境和樹

他のコースはそうでもなくて、このコースに限って顕著に見られる傾向だよ。

全体時計も上がりも速くなることが多くてね。こういう条件では、ディープやキンカメなど、長年日本の高速芝で活躍してきた主流血統が強いんだ。

ブライアン

なるほどな。今回も該当馬が何頭かいるから、要注目だな!

境和樹

うん。余程のドシャ降りにでもならない限り、十分狙う価値はあると思うよ。

ブライアン

今回は、春のリベンジに燃える騎手や、この舞台で強い血統について解説したぞ。

どれも本当に大事な話だから、週末までに各自シッカリと復習しておいてくれよ!それではまた来週!

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プロフィール

ブライアン梶田

ブライアン梶田

業界関係者と幅広い交友を持ち、陣営の“思惑”を予想に落とし込む一方、枠や脚質から展開を読むことにも長けている。勝った夜に呑む酒こそ、この世の至高らしい。長年培った勝負勘から厳選指名するターゲットは必見。

プロフィール

境和樹

境和樹

立教大学部法学部卒。『東京スポーツ』や『競馬の天才!』などで人気コラムを執筆し、『ラジオ日本』ではメイン解説を務めるなど各メディアから注目されている実力派血統予想家。血統理論により導き出された必然の穴馬から驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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