
【オールカマー】実績馬に死角アリ?当日の気配には要注意!
提供:重賞トレンドジャッジ
今回取り上げるのは、オールカマーだ。
毎年のように、秋のGⅠへ向けてココから始動する馬が多く揃う一戦。スーパーGⅡと呼ばれるのも、頷けるレースだな。
今年もレガレイラやヨーホーレイクなど、多くの実績馬が出走を予定しているね。
ああ。非常に楽しみな一戦ではあるんだが、今回はそれらの実績馬に不安な点があるみたいでな。
レガレイラは、当初は札幌記念を目指していたけど、調整が思うように進まず、ココに照準を切り替えたんだよね?
ああ。ただ、予定を後ろにずらしたものの、調整は依然として順調とは言えないようだ。
陣営からは「体力が不足している」との声も出ていたし、走っている時のバランスも左右で差があるとのことで、まだまだ不安が残る状況だ。
実績的には間違いなく最上位だし、中山という舞台も合っていると思う。
ただ、そういった情報も踏まえたうえで、冷静に予想を組み立てたいところだね。
ああ。それと、ヨーホーレイクは宝塚記念で17着と大敗したが、レース後に熱中症だったことが判明している。
この一戦に関しては度外視でも良さそうなんだが、今年の夏は例年以上に暑さが厳しかったからな。無事に夏を越せたかどうかが、焦点になりそうだ。
今回も、まだまだ暑さの残る中での施行なだけに、直前の気配には注意が必要だね。
それでは、私からは血統傾向の話を。
同レースが行われる中山芝2200mは、ラスト5Fあたりから11秒台のラップが並ぶ持続力勝負になる事が多くてね。そういうレース質で強いのが、
ダンチヒ系
だよ。
日本では、あまり馴染みのない血統が多く並んでいるな。
そうだね。先週のローズSの回では主流血統が強いという話をしたけど、今回はその逆。非主流血統の馬が台頭する条件なんだよね。瞬発力勝負ではキレ負けしがちな
ステイゴールド系
も、この条件になると強いんだ。
ゴールドシップに限らず、複数の後継種牡馬から好走馬が出ているんだな。
こうして並べてみると、中山芝2200mという舞台には、ステイゴールド系の持ち味を引き出す何かがあるのかもしれないな。
ステイゴールド系の馬は、基本的にズブさを抱えているタイプが多いからね。
だからこそ、2コーナーから続く下り坂で自然と勢いがつくこのコースのレイアウトが、彼らにとっては大きな助けになっているんだと思うよ。
なるほど。2200mという距離設定だけでなく、コース形態も大いに影響しているというわけだな。
あとは、その特殊なコース形態ゆえに、リピーターが多いという事も覚えておいて欲しいね。セントライト記念、AJCCも含めて、このコースで好走歴のある馬は要注目だよ。
以下が中山芝2200mの重賞で複数回圏内に好走した馬たちだ。
今回も、このコースで実績のある馬が何頭かいるから、彼らには要注目だな!
そうだね。近走で不振が続いていても、この舞台に戻って蘇るケースが往々にしてあるから、しっかり狙っていきたいね。
今回は、実績馬が抱える不安点と、このコースで浮上する血統について解説したぞ。
この2つのポイントをシッカリ押さえて、レース当日を迎えたいところだな!それではまた来週!
【オールカマー】今年の中山重賞で絶好調の競馬JAPANが贈る金脈馬!
業界関係者と幅広い交友を持ち、陣営の“思惑”を予想に落とし込む一方、枠や脚質から展開を読むことにも長けている。勝った夜に呑む酒こそ、この世の至高らしい。長年培った勝負勘から厳選指名するターゲットは必見。
立教大学部法学部卒。『東京スポーツ』や『競馬の天才!』などで人気コラムを執筆し、『ラジオ日本』ではメイン解説を務めるなど各メディアから注目されている実力派血統予想家。血統理論により導き出された必然の穴馬から驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。