【オールカマー】実績馬に死角アリ?当日の気配には要注意!

2025/9/15
提供:重賞トレンドジャッジ
オールカマー

ポイント①波乱の予感?実績馬に不安アリ

ブライアン

今回取り上げるのは、オールカマーだ。

毎年のように、秋のGⅠへ向けてココから始動する馬が多く揃う一戦。スーパーGⅡと呼ばれるのも、頷けるレースだな。

境和樹

今年もレガレイラヨーホーレイクなど、多くの実績馬が出走を予定しているね。

ブライアン

ああ。非常に楽しみな一戦ではあるんだが、今回はそれらの実績馬に不安な点があるみたいでな。

境和樹

レガレイラは、当初は札幌記念を目指していたけど、調整が思うように進まず、ココに照準を切り替えたんだよね?

ブライアン

ああ。ただ、予定を後ろにずらしたものの、調整は依然として順調とは言えないようだ。

陣営からは「体力が不足している」との声も出ていたし、走っている時のバランスも左右で差があるとのことで、まだまだ不安が残る状況だ。

境和樹

実績的には間違いなく最上位だし、中山という舞台も合っていると思う。

ただ、そういった情報も踏まえたうえで、冷静に予想を組み立てたいところだね。

ブライアン

ああ。それと、ヨーホーレイクは宝塚記念で17着と大敗したが、レース後に熱中症だったことが判明している。

この一戦に関しては度外視でも良さそうなんだが、今年の夏は例年以上に暑さが厳しかったからな。無事に夏を越せたかどうかが、焦点になりそうだ。

境和樹

今回も、まだまだ暑さの残る中での施行なだけに、直前の気配には注意が必要だね。

それでは、私からは血統傾向の話を。

ポイント②持続力に長けた血統

境和樹

同レースが行われる中山芝2200mは、ラスト5Fあたりから11秒台のラップが並ぶ持続力勝負になる事が多くてね。そういうレース質で強いのが、

ダンチヒ系

だよ。

【中山芝2200m重賞・ダンチヒ系の好走馬】(抜粋)
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25年AJCC:2着マテンロウレオ(母母父Danzig、6人気)
24年セントライト記念:1着アーバンシック(母父ハービンジャー、2人気)
24年オールカマー:3着リカンカブール(母父Zoffany、12人気)
23年オールカマー:1着ローシャムパーク(父ハービンジャー、4人気)
23年オールカマー:3着ゼッフィーロ(母父Danehill Dancer、7人気)
23年セントライト記念:3着シャザーン(母母父Anabaa、3人気)
23年AJCC:2着エヒト(母母父Danehill、5人気)
22年セントライト記念:3着ローシャムパーク(父ハービンジャー、2人気)
22年オールカマー:1着ジェラルディーナ(母母父Bertolini、5人気)
20年AJCC:1着ブラストワンピース(父ハービンジャー、1人気)
ブライアン

日本では、あまり馴染みのない血統が多く並んでいるな。

境和樹

そうだね。先週のローズSの回では主流血統が強いという話をしたけど、今回はその逆。非主流血統の馬が台頭する条件なんだよね。瞬発力勝負ではキレ負けしがちな

ステイゴールド系

も、この条件になると強いんだ。

【中山芝2200m重賞・ステゴ系の好走馬】(抜粋)
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23年AJCC:3着ユーバーレーベン(父ゴールドシップ、3人気)
22年オールカマー:3着ウインキートス(父ゴールドシップ、7人気)
22年AJCC:2着マイネルファンロン(父ステイゴールド、11人気)
21年オールカマー:2着ウインキートス(父ゴールドシップ、5人気)
21年セントライト記念:2着ソーヴァリアント(父オルフェーヴル、2人気)
21年AJCC:2着ヴェルトライゼンデ(父ドリームジャーニー、3人気)
20年セントライト記念:1着バビット(父ナカヤマフェスタ、4人気)
20年オールカマー:3着ステイフーリッシュ(父ステイゴールド、5人気)
ブライアン

ゴールドシップに限らず、複数の後継種牡馬から好走馬が出ているんだな。

こうして並べてみると、中山芝2200mという舞台には、ステイゴールド系の持ち味を引き出す何かがあるのかもしれないな。

境和樹

ステイゴールド系の馬は、基本的にズブさを抱えているタイプが多いからね。

だからこそ、2コーナーから続く下り坂で自然と勢いがつくこのコースのレイアウトが、彼らにとっては大きな助けになっているんだと思うよ。

ブライアン

なるほど。2200mという距離設定だけでなく、コース形態も大いに影響しているというわけだな。

境和樹

あとは、その特殊なコース形態ゆえに、リピーターが多いという事も覚えておいて欲しいね。セントライト記念、AJCCも含めて、このコースで好走歴のある馬は要注目だよ。

以下が中山芝2200mの重賞で複数回圏内に好走した馬たちだ。

【中山芝2200m重賞・複数回好走馬】(抜粋)
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コスモキュランダ:24年セントライト記念2着、25年AJCC3着
レーベンスティール:23年セントライト記念1着、24年オールカマー1着
ローシャムパーク:22年セントライト記念3着、23年オールカマー1着
ボッケリーニ:22年AJCC3着、24年AJCC2着
ウインキートス:21年オールカマー2着、22年オールカマー3着
ラストドラフト:20年AJCC3着、21年AJCC3着
ステイフーリッシュ:20年AJCC2着、20年オールカマー3着
グレイル:18年セントライト記念3着、19年オールカマー3着
ミッキースワロー:17年セントライト記念1着、18年AJCC2着
アルアイン:17年セントライト記念2着、18年オールカマー2着
ブライアン

今回も、このコースで実績のある馬が何頭かいるから、彼らには要注目だな!

境和樹

そうだね。近走で不振が続いていても、この舞台に戻って蘇るケースが往々にしてあるから、しっかり狙っていきたいね。

ブライアン

今回は、実績馬が抱える不安点と、このコースで浮上する血統について解説したぞ。

この2つのポイントをシッカリ押さえて、レース当日を迎えたいところだな!それではまた来週!

【オールカマー】今年の中山重賞で絶好調の競馬JAPANが贈る金脈馬!

プロフィール

ブライアン梶田

ブライアン梶田

業界関係者と幅広い交友を持ち、陣営の“思惑”を予想に落とし込む一方、枠や脚質から展開を読むことにも長けている。勝った夜に呑む酒こそ、この世の至高らしい。長年培った勝負勘から厳選指名するターゲットは必見。

プロフィール

境和樹

境和樹

立教大学部法学部卒。『東京スポーツ』や『競馬の天才!』などで人気コラムを執筆し、『ラジオ日本』ではメイン解説を務めるなど各メディアから注目されている実力派血統予想家。血統理論により導き出された必然の穴馬から驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。

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