
【マイルCS】本番でこそ真価を発揮する馬も?持続力血統にも注目!
提供:重賞トレンドジャッジ
7週連続GⅠの第2幕。今回取り上げるレースはマイルCSだ。
今年の秋のマイル王の座を掴むのは一体どの馬になるのか!
今年も好メンバーが顔を揃えたね。
中でも注目は、安田記念の上位3頭がそのまま上位を占めた富士S組だよね。
レベルの高さは折り紙付きだと思うけど、まずはこの組について、ブライアンの見解を聞いてもいいかな?
富士Sは、いかにも「叩き台」という仕上げで臨んできた馬が何頭かいたのがポイント。
その代表格が、ジャンタルマンタルとソウルラッシュだな。
ジャンタルは、レース後に川田が「前哨戦という造りの中よくやれた」とコメントしていたし、ソウルの団野も「次はもっと良くなる」と言っていたんだ。
この2頭は十分お釣りを残した状態で、本番に臨めるというわけだね。
毎日王冠を制したレーベンスティールについては、どう思う?
レーベンスティールに関しては、ノーザンファーム天栄がココへ来てレーンを鞍上に配してきた点に着目したいな。
今回は以下の3頭が出走予定の天栄。この鞍上配置を見るに、おそらくチェルヴィニアよりも、レーベンスティールの方が勝負になると見込んでいるんじゃないかな。
しかも、レーベンスティールはノーザンファームの自家生産馬ではないんだよね。
にも関わらず、コチラに有力騎手を乗せてくるというのは、なかなか意味深い選択だよね。
ああ。あと、他の路線から一頭挙げるとすれば、府中牝馬Sを制したラヴァンダだな。
エリザベス女王杯に向かうという噂もあったが、陣営としては、最初から秋の大目標をこのマイルCSに定めていたようだ。
この馬の距離適性については、色々な見方があるけれど、ココは現場のジャッジを信じたいところだね。
それでは、私からはこのレースの血統傾向の話を。
このレースは、瞬間的なキレよりというよりも、長く脚を使うことが求められるレースでね。
以下のように、 「持続力血統の馬」 が本当によく来ているんだ。
その中に、ハービンジャー産駒が2頭いるというのが興味深いな。
京都のマイルは、それだけ水が合うということだろうか。
そうだね。マイルCS以外で京都のマイルで行われたGⅠといえば、昨年変則開催となった阪神JFと朝日杯FSがあるけど。
その阪神JFでも、ハービンジャー産駒のアルマヴェローチェが勝利している。特徴あるコースだからこそ、産駒傾向もこうして強く表れるんだ。
ワンターンで右回りと言うと、阪神マイルと近い印象があるんだが、実際のところはどうなんだ?
実は京都と阪神のマイルは、似て非なるものでね。
というのも、阪神のマイルは直線に急坂が控えているのもあって、ギリギリまで脚を溜めようという心理が働きやすいんだよね。その分、瞬発力の要求度は高くなる。
それに対して、京都は3~4コーナーの下りでスピードが上がるし、直線も平坦だから溜める意識は薄く、長く脚を使う展開になりやすいんだ。
そこで、浮上するのが持続力血統なんだよ。
なるほどな。となれば、今回もそうした持続力に長けた血統の馬には要注目だな!
今回は、各前哨戦の上位馬のジャッジに加え、この舞台で「持続力血統」が浮上する理由についても解説してきた。
ここから年末に向けて、GⅠ戦線はさらにヒートアップ!思い切り楽しんでいこう!それではまた来週!
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業界関係者と幅広い交友を持ち、陣営の“思惑”を予想に落とし込む一方、枠や脚質から展開を読むことにも長けている。勝った夜に呑む酒こそ、この世の至高らしい。長年培った勝負勘から厳選指名するターゲットは必見。

立教大学部法学部卒。『東京スポーツ』や『競馬の天才!』などで人気コラムを執筆し、『ラジオ日本』ではメイン解説を務めるなど各メディアから注目されている実力派血統予想家。血統理論により導き出された必然の穴馬から驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。