
【阪神JF】今年はどの馬にもチャンスあり?求められる資質はいかに
提供:重賞トレンドジャッジ
現2歳世代にとって最初のGⅠ、勢力図がいよいよ明らかに!
今回取り上げるのは、阪神JFだ。
歴戦の古馬たちの戦いも見応え十分だけど、未来ある2歳馬たちのぶつかり合いも本当に面白いよね。
このレースは、毎年宝箱を開けるようなワクワク感があるよ。
その2歳女王の座を掴むためには、早熟性 または クラシック級の素質 いずれかの資質が不可欠だ。
そうした馬たちは、ここまでの過程でも崩れ知らず。4着以下の経験があると、好走率がガクッと下がるんだ。
過去10年の馬券圏内30頭のうち、4着以下の経験があったのは、ユーバーレーベンとウインファビラスの2頭だけ。
どこかに課題を抱えていたり、成長途上の段階では、この舞台で結果を出すのは難しいのだろうね。
その通り。だからこそ一度でも崩れた前科がある馬は、その時点で評価を下げざるを得ない。
今年は有力馬の離脱で層が薄くなっているとはいえ、この傾向は軽視できないだろう。
それにしても、アルテミスSを勝ったフィロステファニは故障で引退、ファンタジーSを制したフェスティバルヒルも戦線離脱。
主役候補が相次いで姿を消してしまったねえ。
そのぶん、どの馬にもチャンスがある混戦模様。
各陣営、この機を逃すまいと仕上げにも力が入るだろうな。完成度とデキの良し悪しも、勝敗を大きく左右する要素になりそうだな。
なるほどねえ。稽古の動きや当日のパドックの気配など、チェックすべきポイントは多そうだね。
それでは、私からもこのレースの傾向についての補足を。
このレースは、1400m以下がベストという馬も多く参戦してくるのが特徴でね。
その結果、平均~前傾ラップになりがちなんだよね。
たとえ適性がギリギリでも、GⅠに出られるなら出走を選ぶのは自然な流れだよな。
それに展開ひとつで、上位に食い込める可能性もあるわけだし。
ペースが速くなりやすいので、ハイペース耐性は必須。
その分、1400m戦を経験してきた馬には、大きなアドバンテージがあると言えるよね。
レシステンシアやダノンファンタジーは、いかにも1400mベストって馬だったよな。
しかし、2024年や2022年はそういう馬が一頭も馬券圏内に入っていないんだな。
果たして、本当に1400m適性はこのレースに必要なんだろうか?
そう感じるのも無理はないよね。
ただ実は、それらの年も4、5着にはシッカリ1400m実績馬が来ていてね。しかも、人気を大幅に上回る好走。
むしろ、この事実こそがこのレースの性質を如実に表していると思うよ。
この数年だけで、二桁人気馬がこれだけ掲示板内に来ているのか。
4~5着の馬に注目するファンが少ない分、こういう所に着目するとオイシイ馬券も取れそうだな。
おそらく、22年や24年は適性だけでは覆せないほどの能力差が、上位3頭との間にあったんだろうね。あくまでも、適性は能力差を埋めるものでしかないからね。
能力で凌駕出来る馬が何頭いるかも、ポイントだね。
今年はさっきオレがいったように、有力馬が相次いで離脱し混戦模様。
層が薄いメンバー構成だから、こういう馬たちの台頭もありそうだな!
ただひとつ気になるのは、1400m以下の経験がないだけで、実は適性がありましたーーそんなケースもあるんじゃないか?
そういう時こそ、血統の出番 だね。
ダイワメジャー、クロフネ、ルーラーシップあたりは持続力に優れていてハイペースにも対応出来るタイプが多い。
こうした系統の馬には、しっかり目を配っておきたいところだね。
なるほど。戦績、血統の両方を踏まえて、しっかりと精査したいところだな。
今回は、このレースに求められる資質を、あらゆる角度から掘り下げてきた。
ダイヤの原石たちが、これからどんな輝きを放っていくのか本当に楽しみだな。それではまた来週!
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業界関係者と幅広い交友を持ち、陣営の“思惑”を予想に落とし込む一方、枠や脚質から展開を読むことにも長けている。勝った夜に呑む酒こそ、この世の至高らしい。長年培った勝負勘から厳選指名するターゲットは必見。

立教大学部法学部卒。『東京スポーツ』や『競馬の天才!』などで人気コラムを執筆し、『ラジオ日本』ではメイン解説を務めるなど各メディアから注目されている実力派血統予想家。血統理論により導き出された必然の穴馬から驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。