
- $お宝馬
- 9ミアネーロ
- (林 徹厩舎/M.ディー騎手)
狙い方 |
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配当妙味 |
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府中牝馬S(GⅢ)と言えば、俺が現役の時に勝ってるレース。師匠(境勝太郎元調教師)のウエスタンファイブって馬でね。
その当時から10月の東京開催で行われるのが恒例だったけど、このたび6月の東京にお引っ越し。
しかも、マーメイドS(GⅢ)の要素を一部引き継いでいるのでハンデ戦に様変わり。難易度が上がったと感じる人も多いんじゃないかな。
そんな府中牝馬Sで俺【東信二】が「乗りたい穴馬」に指名したのがミアネーロ。この馬はヴィクトリアマイルに出走予定だったものの、ハ行(ザ石)で出走取消。
実はヴィクトリアマイルに出走していれば「乗りたい穴馬」にする予定だったんだよね。
ミアネーロは、ここ2戦の中山牝馬SとターコイズSが出遅れて詰まるという競馬。割ってくれば伸びてきそうな感じもあっただけに勿体ない競馬が続きました。
当然、俺もそういう競馬をしたことがあるんだど、そういうパターンは師匠からメチャクチャ怒られた。自厩舎の馬じゃなくても怒られた。
怒られてるうちはまだいいんです。次も乗せてもらえるってことだから。何も言われなくなったら乗り替わりを覚悟する訳です。それで実際にその馬にはついぞ乗せてもらえず「ああ、やっぱりな」と。
昔と今とではだいぶ違うと思うけど、中山牝馬Sまでコンビを組んでいた津村明秀騎手も、そろそろかなっていうのはあったと思う。
そんな中で白羽の矢が立ったのがディー騎手。ヴィクトリアマイルも乗る予定で、その時も中間の稽古に跨がってますね。
ディー騎手は、そのヴィクトリアマイルの時に「アクションが大きい印象」って言ってて、それが変わり身のポイントだと思う。
と言うのも、俺が見たところミアネーロに限らず、ここ最近の林徹厩舎は、どうも全体的にこぢんまり走る馬が多い感じがあったんです。
実戦でも稽古でもそう。どういう訳かストライドが伸びてこない。攻め馬とか乗り運動の仕方が関係してるのかも知れません。
そんな中でディー騎手のアクション大きい発言。普段と違う人間が乗ることで良い効果が出たとみます。
ディー騎手は、今回の最終追い切りにも乗っていて「アクションがいいし、前回より間違いなく良くなってる」というようなことを言ってるし、今回もイイのでしょう。取消明けの不安もなさそう。
後は、普通にゲートから出ればというところ。この中間はゲート練習をしていないので、そのあたりがどうかだけど、そもそも練習していても、これまで出遅れている訳だからねぇ。
そういう馬っているから前に乗ってた津村騎手が悪い訳じゃない。むしろ上手い部類のジョッキーだと思う。
ただ、馬の方も苦手意識っていうのがある。それがディー騎手になって変わるのを期待。
暑いさなかでもデキの方は非常に良さそうで、ここ2週連続でラスト1ハロン11秒台前半。雰囲気はイイですよ。
左回りが良くないって言われる馬なんだけど、実戦で左回りを使ったのがオークスだけなので何とも言えないところ。
コーナリング自体は別に普通で、どちらかと言うと左回りだとコロコロと手前を替えてしまうのが問題なのでしょう。
苦しくなってくると走りやすい方の手前を使いがちなので、オークスは単に距離が長かったという可能性もある。
外すぎず、内すぎずっていう枠もイイし、良馬場でやれるのも理想的。
他馬とのハンデ差が鍵になるけど、ちゃんと走らせることができれば、いいトコだと思います!

昭和から平成初期に活躍したトップジョッキーの1人で、現役時代に有馬記念、皐月賞、菊花賞、安田記念、スプリンターズSなど重賞を21勝している。実際に騎乗していた者にしか分らない騎手心理や駆け引きを読み解くのは勿論、後輩ジョッキー(現在は調教師になっている者も多い)を含めた幅広い人脈も強み。競馬番組で浸透したシンジマンが愛称。